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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

神話としてのHiGH&LOW 2

もうそろそろKinKiのツアーも始まるし、HiGH&LOWの熱も冷めるかなーと思っていたのですけど、なんか時々発作のように「は!」ってHiGH&LOWのことを考えてしまう今日このごろですお元気ですか。

 HiGH&LOWドラマシーズン2の円盤も予約が始まってるようです。

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私はシーズン2をスマホでしか見れてないので、もしかしたら見落としてしまってるかもしれないんですが、ドラマや映画で龍也の葬式って描かれてましたっけ??

遺体安置室に龍也の遺体が置かれている場面は何度も何度もフラッシュバックで目にするんですが、話の種類からしたら盛大な、もしくは盛大ではなくとも印象的な葬式が行われていないといけないのに(「新世界」とかしびれるほどかっこいいお葬式シーンあったじゃないすか)ない…?

もしくは私が覚えてない…????

 

まじで???新盆とかどうしたの???花輪とかお飾りとか行列とかめっちゃしないといけないのにナオミひとりでどうすんの???ダンちゃんがやってくれんの???

え??じゃあやっぱり映画は鎮魂なの?劇中で非業の死を遂げた龍也の鎮魂の儀式??

じゃあ琥珀さんは死者の荒魂の憑坐で、マッドマックスシーンはもがりの後の新盆の葬列なの???

 

て考えてたらやっぱり、あの人の死なないHiGH&LOW世界、映画冒頭、無名街で死人がでたのも何か意味がある…???

 

 

 

私もともと民俗学を目指していたので、どうしてもその辺考えてしまうのですよね!!!

以前琥珀さんは原初の古い荒ぶる神であり、世代交代のための儀式があの終盤の殴り合いではないかと書きました。

bloody.hatenablog.com

 

私この時龍也の死のことがすっぽり抜けてたんですが、考えあわせてみると興味深い。

映画冒頭で死人がでるまで、HiGH&LOW世界の中では唯一の死人が龍也だったんですよね。

龍也が亡くなった当時のMUGENは相当の人数がいたはずで、葬儀は盛大には行われなくとも人は大勢集まってその突然の死を悼む様子はもうちょっと印象的に描かれてもいいはずなのに、ほぼスルーされている。

葬儀は、今ではせわしなくて遺族がただただ疲弊するものになっていますが、本来は残った人がその死を、その人の不在と向き合い受け入れるために大切なプロセスです。

琥珀さんは龍也の葬式に出たのか?

葬式には出席せずとも死の受容プロセスを経ておらず、そのために死を受け入れられていないのでは?

 

障害や死の受容プロセスと同じく、家族や身近な人の死などを受け入れる悲嘆のプロセスがあると言われています。

どれも要素はほぼ共通しているのですが1.ショック、2.怒り、3.承認、4.受容と、最初は拒絶反応を見せるダメージを受けながらもだんだん死や悲しみ、現実を受け入れていきます。

私も経験しました…こういう過程を経て自分の意識と自分にとっての現実が新しく組み変わって、再びなんとか生きていけるようになるのですが、この4番目に行くまでが!!!しんどいんですよね…

適切に過ごさないと2と3を行ったり来たりしてしまう。

死については、その人の死を悲しく辛く思う人びとがあつまり、その意識を共有しあって死者について思いを馳せ語る場所と時間は受容の過程においては大切なことだと思いますが、龍也の死後琥珀さんがそういう時間を持てたかというと…疑問。

だいたいキメ絵志向のHiGH&LOWなら葬式でもバッチリかっこいい絵を撮るはずなのに。レザージャケット着たライダー連中が花束持ってくる的な。

九十九さんの病室で電気ぱちぱちやってたくらい??

 

加えて龍也についても自分の死については非業の死であり、日本ではそういう死に方をした人は往々にして怨霊になりますからね!

やはり龍也の死を受け入れられない不安定な琥珀さんが憑坐になり荒魂となった龍也の魂を慰めるための大盆踊り大会がTHE MOVIEだ…!!!

(あと妻の死を受け入れられず狂乱のまま世界中を彷徨したインドの神のシヴァ神とか思い浮かべたけど、引きつけて考えるには知識が足りなすぎるのでやめときます)

 

SWORD地区の真ん中には暗黒地帯?空白があってあれは皇居じゃないかと検討されてましたが(私はコールドスリープ中のAKIRAさんがいると思ってます)、天皇がいる世界線だとすれば無名街があれだけ狙われるのも理解ができる。

HiGH&LOWの世界が一応日本だとすれば、あそこは日本の法律の及ばない治外法権、つまり中央からみるとまつろわぬ民の地区。

 天皇の葬儀の際に元被征服民が特別な役割を担っていたように、HiGH&LOW世界の原点にして頂点の龍也(と琥珀さん)の鎮魂、実質的な葬礼のために無名街はリーダーを傷つけられ、民は死ぬという受難をしたのではないか。

 

実際はどうかは知らないですが、そう読めるのはやっぱり怖いことだし、日本というものの本質が描かれているのかもしれないって重い気持ちになりました…

本当に日本の中のメインストリームであり、そこでの地固めをしてるんですよね…怖い。