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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「マジック・マイクXXL」を見たよ!

日本で公開された時、とにかく上映劇場が少なくて、四国では一個もなかったんですよね。

なのでTwitter上でマジックマイクXXLよかったぜ!的な感想を見て当時こういうツイートをしてました。

 あの頃に自分に言ってあげたい、マジック・マイクXXL見たよ、よかったぜ!って。

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

前作はタイトルから予想するほど明るく楽しい映画ってわけではなくて、思った以上にシリアスでビターな展開で私はあまり…って印象でしたが、今回はもう見ながら数度泣いてしまいました。

特にシスヘテロ女性向けにはなかなかの癒やしムービーじゃないかと。

前作でん?ってなったところ、大きな体型の女性をリフティングしたダンサーが腰を炒めたことをジョークとして処理してたり、お客がほぼ白人女性ばっかりだったところがちゃんとブラッシュアップされてる!!

ダンサーたちでさえ女性のために脱いで腰を振る自分たちの職業にあった受け入れがたい感じを、今作では真っ向から受け止めてる!!ってなりました。

続編を作るのならば価値観もきちんと時代に合わせてアップデートしてくるの、本当にエンタメとしては優秀…うらやましい…

マジック・マイク XXL ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

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今回はロードムービーです。

ストリッパーとしての有終の美を飾るために男性ストリッパーのための大会に出場しようとする旧友たちと、ダンサーをやめて家具の会社を運営していたマイクが合流して旅をしながら自分探しをするというか、複数の女性たちのコミュニティに入り込みコミュニケーションしながら、ストリッパーとしてのアイデンティティを確認していくみたいな。

 

一回め、MCのトビアスを怪我で欠いたマイク御一行様は、マイクの昔の知人ローマが経営する女性専用のクラブを訪ねます。

ローマは黒人女性で、この館に集う女性たちも全員ほぼ黒人で、どれだけ大きな女性でも彫刻のような美しい筋肉をもった男性ストリッパーたちは顔色一つ変えず軽々と抱き上げてる!!

で経営者でMCも勤めるローマの口上がとてもいいんですよね!!

お客さんに呼びかける言葉が「女王様たち!」で、あなたたち女性はみな美しくて傅かれ、敬われる価値があるってずっとエンパワメントしてる。

美しい男性ストリッパーは、彼女らの望みを引き出しそれを叶え、女性としての自信や本来の美しさを引き出すことでそれを手助けする。

ストリップクラブで女性たちでワイワイ盛り上がってパジャマパーティーしてるみたいなんだけど、同時にセラピーのようでもある。

 

んでその後マイクが昔の恋人らしいローマに本来の目的、大会のMCを頼むのを言い出せずにまた旅立つことになって、それでも彼女は従業員の男性ダンサーを運転手として二人つけてくれるんですよね。

マイクご一行は二次の目的地へ向うんですが、ここで交される会話がなかなかにしみじみする。

前日のパフォーマンスで見事なラップと歌を披露したダンサーに対して自分も歌うケンがそのパフォーマンスを絶賛するのですが、彼は自分を女性を癒やすヒーラーのようなものだと語る。彼らは普段からずっと彼女らの意見に耳もかさない男に耐えてるんだからと。

この会話が本当に「男ならでは」のマッチョさがなく、穏やかで誠実で聞いててとても心地いい。

ローマの館で行われていたものがシスターフッドでの結びついたパーティーなら、ここでの会話はブラザーフッドだなと。

同性同士の友人がしみじみ会話するよさを感じました。

 

この映画では同性の友人の大切さってけっこう繰り返し語られていて、序盤の海辺でであった女性を誘うマイクも「大会は女の子がいっぱいいるから一緒に騒げば気が晴れるかも」的なことを言うんですよね。

男性ストリッパーたちがたくさんくるから、イケメンマッチョがいるから、俺がいるよ、ではなく気が合う女の子がいるかもよって。

 

そんで次に行くのが海辺で出会って意気投合した女の子の家、ただし彼らを出迎えたのは女の子の母親たち。

彼女らは突然訪れたマッチョマンに目を輝かせ、高いワインを開け歓迎する。

で、ここでケンは今まで一度の灯りをつけてセックスしたことがない、私に魅力がないからと寂しげに語る女性を歌とダンスで癒やし、「ヒーラー」としての自信を手に入れる。

そして大きすぎるせいでぴったり合う相手がいないと落ち込んでいたリッチーは運命の出会いを果たす。

リッチーの相手はもう大きな娘のいる中年のマダムなんですが、彼らを相手にして感極まって「もっと若くてイケてるときに出会いたかった!」と叫んだ彼女に対してリッチーは「今でもイケてる」って真面目にまっすぐ言うんですよ。

私もうここでまた泣きました。

そんで翌日、相性がばっちりだったと語るリッチーに対してマイクが「あの人が?あんなに素敵な美女が?」って言うんですよね。

私この部分にも感動しました。

これが日本なら「ババアじゃんwwww」ってなって終わりだろうにって。

 

そして大会エントリーの場面、アポイントもないのに出場できるはずないじゃないとマイクの頼みをあっさり却下するMCのパリスが師匠のローマがでてきたら骨抜きになってしょうがないって一番いい時間帯に割り入れてくれるのもよかった!

 

最後のダンスは旅を経てそれぞれが望むこれからやりたいことや自らのアイデンティティに依拠して行われます。もう明確に「女性を楽しませる」という意図をもって。本当に男性エンターティナー!!

それをMCのローマが盛り上げて、ここもまた泣きながら見ました。

正直ダンスは私でも「うわっ、生々しい!」って思う感じだし、メイキングではテイタム自身も「変態じみた動き」と笑ってたのでなかなかに激しい感じですが、躍動する筋肉をからっとした空気で、罪悪感なく見守れるのがよかった!!

あれ見てると女性たちが集まって男性の目を意識せずに何も考えずに楽しく騒げることがいかに大切か、それがどれだけ楽しいかが伝わってきてよかったし、主人公のマイクご一行がそれぞれの自分探して辿り着いた場所がそういう所だったところに唸ってしまいました。

テイタム、ドリームガイ…!!!