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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

テレビの暴力

2016年7月30日、テレビの持つ権力が暴力として一般人にふるわれた様を目撃していまいました。

togetter.com


フジテレビめちゃめちゃイケてるッ!、極楽とんぼ山本圭壱復帰スペシャルです。
とはいえ私は番組を全て通してみたわけではなく、後半を少し見ただけでその後の番組の内容を記したネットニュースやSNSでの感想から想像するしかありませんが、以下のことはあったようです。

 

・山本氏が何を行い警察に事情聴取されたかは徹底的に曖昧にしてぼやかされた。
・被害者にはコンタクトをとっておらず、番組内で「どこでなにをされているか知らない」と言いながら極楽とんぼの二人で土下座して「謝罪」した
・ネットに溢れるであろう被害者への誹謗中傷についてはまったく何の対策も取られていなかった
・どちらかと言えば加害者側に立っていた軍団山本(山本氏の取り巻き芸人たち)と番組側は山本氏に「迷惑をかけられた側」として彼を糾弾し、山本氏は彼らに向けて謝罪した

・めちゃイケメンバーが山本氏を囲み彼を批判しなじる場面があった(高度経済成長期の日本で大流行し、自殺者まで出る社会問題になったカルト的な自己啓発セミナーによく似た手法)
・番組には終始謝罪と言い訳のテロップが出ていた
・番組は全体的には「被害者への謝罪」よりも、彼が番組を降板、芸能界を引退した際に迷惑をかけた、ファンを含めたあらゆる「関係者への謝罪」の色が濃かった

 

 

まず謝罪しなければならないのは極楽とんぼの二人だけではなく、10年前に山本氏の未成年への性的関心・加害傾向を肯定して笑いに変えていた番組スタッフ、出演者全てです。


これは仲間内でつるみ、女性にはあまり受けのよくない山本氏の代わりにい女性をナンパし、ここには書けないほどの醜悪な行為を繰り返してトーク番組で笑い話にしていた軍団山本のメンバーも含まれます。
彼らのそういうふるまいが加害者である山本氏を助長させたのは間違いありませんから。


それをまったく意識もせずにめちゃイケメンバーは山本氏をなじっていたとのこと、あまりの厚顔無恥さに驚きました。

 

また、山本氏を辛く苦しい10年間を我慢して乗り越えた「いい人」「陥れられた悲劇のお笑い芸人」として描き、また仲間たちも10年前に彼に迷惑をかけられ10年間気まずいおまいをしながらも彼の復活を待ち続け、厳しい叱咤激励をしつつも彼を温かく迎え入れた「いい仲間たち」として描写されていたらしいことには嫌悪感しかありません。


テレビ局には開局以来培われた番組作りのノウハウがあり、技術があります。
番組作りのプロたちが彼の復帰のために以前より企画を練りに練って、一般の視聴者を心を溶かし、感動させる内容にすること。


しかしそこには被害者への配慮など一片たりともありませんでした。
番組が出演者を「いい人」に絵描けば描くほど視聴者やファンの被害者への印象は悪くなるのは予想できたことです。
実際、この10年間性犯罪における被害者叩きはネットでもリアルでもずっと続いてきました。


しかしフジテレビは当然起るであろう反応については何の対策もとらなかった。
この点についてはフジテレビに電話で問い合わせましたが、上層部も含め「総合的に」判断して山本氏のテレビ復帰を決定したが、沸き起こる被害者バッシングなどの悪い影響については関知しておらず、何も話し合ってなかったそうです。


テレビの持つ権力を注ぎ込んで加害者を擁護し、性暴力を容認肯定することに注ぎこみ、結果的に被害者を生け贄にするという蛮行が行われたのです。

 

そもそも10年間反省したという山本氏は、何を反省されたのでしょう。
彼は自分が芸能人であるという知名度を利用して加害行為をし、社会に悪い影響を与えました。
謝罪と反省は社会的なものも含まなければ意味がありません。
仲間たちと一緒に性暴力の更生プログラムでも受けたのでしょうか。
性暴力サバイバーの支援団体や女性のDVシェルターなどの施設に寄付などをしたのでしょうか。
彼は権力差・体格差・年齢差や場の雰囲気などを利用し、女性に無理強いすることがどれだけ卑劣で被害者の気持ちに傷を残すか、学び理解することができたのでしょうか。
同じような性暴力加害者による再犯防止のための活動などをされたのでしょうか。
全国謝罪ツアーなのにチケット代3000円をとることに驚きましたが、もちろんそれは全額関連団体に寄付されるんですよね?

 

山本氏のテレビ復帰がニュースになった時、テレビも加害に加担していたのだからまともな番組ができあがるはずはないと思ってはいましたが、その予想を遥かに上回るほど最低最悪の番組に仕上がっていたようです。

フジテレビはあの日一般人である事件の被害者と、被害者に似た傷を抱えた人たちに振るった暴力を自覚できる時がくるのでしょうか。

 

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