bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

マッドマックス コミック&アート集 5

前回からの続きです。

マッドマックスのワイブスの部分のコンサルティングを任されたイブエンスラーの本、I am an Emotional Monsterを手に入れたので、日本語での情報を探していたら、彼女のTEDトークを見つけました。

ここに私がこれまで長々と書いても伝えきれなかったことがまとめてありますし、これを見れば彼女のしている活動がどんなものか理解できると思います。

 (右下の吹き出しから字幕の言語が選択できます。日本語もあるでよ)

www.ted.com

エンスラーはこのスピーチでgirl cell 女子細胞について語っています。

それは世界を破壊するように支配する権力者たちによって抑圧し、迫害されてきたものです。

女子とは集合意識の総体系の中にある― チップだと考えてみてください それは調和や智慧を得る為― そして私たちの未来にも欠かせないものです 女子細胞は 厚情であり 共感であり 情熱そのもの それは繊細さであり 率直さ厳しさ 繋がりや結びつきでもあり 直観的なものなの

調和、知恵、厚情、共感…これはフュリオサとワイブスたちを描いた前日談で描かれていたものです。

どの様に厚情が智慧に影響を与えるでしょう? 繊細さは最も優れた長所であり― 急進かつ適切で 行動の節約へと導く― 生得的論理が感情にはあります しかしながら私たちは― まるで反対のことを教えられてきたのではないでしょうか? 厚情は思考を鈍らせ― 妨げる 繊細さは弱さであり 感情は信用できず― 物事を私的に捉えてはいけない 今のは私のお気に入りね

 チードにはジョーによって付けられたフラジールという名前があります。

fragile 弱い、脆い、壊れやすいという意味の名前を持つ彼女こそ、girl cell女子細胞を体現しているのかもしれない。

 

エンスラーはまた、象徴的な、14歳のケニアの少女のエピソードを紹介しています。

彼女は牛と毛布と引き換えに、年配の男の花嫁として女性器切除をされた後父親に売られそうになる。

学校にも行けず男の妻になるしか無い未来を憂いた少女は、エンスラーが支援しているV-dayのセーフハウスの噂を耳にする。

www.afpbb.com

彼女は家を飛び出し、ハイエナと共に夜を過ごし追ってくるかもしれない父親を恐れながらマサイの地で2日を過ごし、セーフハウスにたどり着く。

彼女は祝福を持って迎えられ、一年のサポートを受けて学校に通い、やりたいことと本当の自分を見つける。

そして彼女はセーフハウスのスタッフの助けをかり、家に戻り、暴力を受けていた母や、彼女と同じく女性器切除をされそうになっていた姉妹を救い、父親と和解する。

どこかで聞いた話のようではないですか?

 

女たちが支配する豊かな「緑の地」があることを耳にし、危険を顧みず元いた場所を飛び出す。

たどりついた場所で女性たちの支援を受け、強くなり、自我を確立し、元いた場所に戻っていく。

女性や子ども、障害者、捨てられていた民衆が彼女らを熱狂的に迎える。

 フュリオサとワイブスの物語です。

 

そう、エンスラーが語る悲惨な現実と、マッドマックスで描かれた荒廃しきった世界は遠くない。

私はあれはただの物語、フィクションだと切り捨ててしまえない。特に女性は、これは紛れも無い現実だと背筋が凍った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私はそうでした。映画を初めて見た時、中盤以降はずっと泣いてました。

ジョージ・ミラー監督は現実にある社会問題を娯楽に昇華させて描くのに長けています。

そのため、ただの娯楽作品、エンタメにふりきったバカ映画、と評する声もTwitterでは多く見られましたが、そういう方たちには映画が描いたような現実は見えない、それこそ「女子細胞」をなくしてしまったせいで認識することさえできないのでしょう。

 

I Am an Emotional Creature: The Secret Life of Girls Around the World

I Am an Emotional Creature: The Secret Life of Girls Around the World

 

“冷静になれ 熱くなるな ― 泣くんじゃない” なんて言わせない 私は感情的なイキモノよ! それは地球が創られた様に 風が命を運び続ける様に― 荒れる海に向かって“わきまえなさい”なんて言わないでしょ? 私は感情的なの! どうして私を黙らせ 揉み消そうとするの? 私はあなたの記憶の名残なの あなたを連れ戻してあげれるのに 薄れてなんかないわ 隙間からこぼれ落ちてもいない 聞いて! 例え私の命を止められても 心に傷を負っても― たとえその場から放り出されても あなたの秘めた感情を感じれることが― 責任感を与えてくれる それが大好きなの