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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「テロ、ライブ」見たよ!!!

映画 韓国

レンタル準新作半額キャンペーンがあったのでレンタルしてきました!!

話題になったのは少し(かなり?)前、やっと鑑賞することができましたーーーー!!

テロ, ライブ [DVD]

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 最初もっさりした辛子色のセーター来てたハ・ジョンウが、テレビに復帰できるかもしれないと張り切ってヒゲをそり、ネクタイをしめ、髪をスタイリングし、もっさりおじさんからこざっぱりしたメガネキャスターに変身する過程を見れたのは大興奮でした!

うわーご褒美だーーー!!ってなったやつ。

(ネタバレあり)

 

 

けっこう最初からクズな主人公が中盤からいかにもヒューマニスティックなヒーローっぽく振る舞おうとしている点が面白かったし、密室劇でハジョッシ座ったまま終わるのかな?と思ったら最後の方かなりなアクションムービーになってて楽しかった!

 

さて、なんてタイムリーなんだろ!と思ったのはテロを題材にしているからで、権力によって追い詰められ孤立させられた個人が大きな構造と立ち向かうには特攻のように捨て身で行くしかないということです。

その攻撃方法は、資本の乏しい個人が大きい相手に最大限のダメージを与えるために非人道的な方法をとらざるを得なくなる点、そして追い詰められた自分と同じ立場に人を追いやることで味方を増やす、今ISISがやろうとしているのはこういうことなのだなと。

bloody.hatenablog.com

 PBSの解説ではISとイスラム教徒を同一視して責めたてることはイスラム教徒を孤立させることになると言っており、

”彼らはイスラム対それ以外全ての戦いを望んでいる。
同じ考え方をしてしまうと、彼らが作り上げる物語をさらに強化することになる”

 

 と解説していました。

 

犯人はハ・ジョンウ演じるユン・ヨンファを孤立させる。

物理的にはスタジオで一人自分と対峙させ、ビルを破壊し無人のスタジオに閉じ込める。

心理的には元妻を死なせ、視聴者とのつながりも切り、上司や警察も彼を見捨てる。

ついには落ちぶれたとはいえ元キャスターでラジオのパーソナリティーという恵まれた職についていた彼は最終的に犯人と同じように孤独に追い詰められた境遇に陥り、犯人の遺志を引き継ぎ爆弾の起爆スイッチを押す。かくしてテロは連鎖していく。

というのを100分足らずで過不足無く描いていて鳥肌モノでした。

 

リアリティがあるなと思ったのは権力、政治家や官僚たちはテロを歓迎しているかのように描かれていたことです。

個人を立ち向かせテロを起こさせるように権力が仕向け、いざテロが起こったらテロを起こさせないために理不尽な政策を強行し、テロに立ち向かえるようにという大義名分をふりかざし自らの権限を拡大させる。そしてその対策のために再び個人を追い詰め更に孤立させ、次のテロを起こさせるイタチごっこ。

おそらくこういう映画は日本では作れないでしょうね…

根底に流れる反骨精神に、私はやっぱり韓国映画好きだなあと思ったのでした。