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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

「マインドコントロールの恐怖」を読んで:メモ

少し古い本ですが、とても勉強になったので、読書メモとして残しておきたいと思います。

マインド・コントロールの恐怖 (ノンフィクションブックス)

マインド・コントロールの恐怖 (ノンフィクションブックス)

 

 この本は大学生の時にあるカルト宗教に勧誘されて入信し、幹部にまでなりながらも家族が必死に働きかけたおかげで脱洗脳し、元カルト宗教信者、マインドコントロール被害者の視点からそのシステムなどについて語った本です。

 

狂信的といってもいいほどの信者だった彼がなぜ洗脳が解け、宗教団体から離れることができたか。

彼は宗教集団での活動中に事故に遭い入院し、物理的に宗教団体から離れました。

それがきっかけで家族が彼のもとに駆けつけ、脱洗脳へと進むことができるようになった。

なので大事なのは、

  • その団体から連れだして物理的に距離をとること。
  • 適切な食事、睡眠、休息を取ること。
  • 家族と再会すること。
  • 脱洗脳の働きかけ。

まずカルト集団は世間からの情報をシャットアウトします。

外からの情報は悪であり、あなたたちの家族も悪に染まった情報に汚染され間違った考えを持っているから接触するな、と命じることが多い。

そして食事や睡眠、休息を制限する代わりに過重労働を与え、思考力や判断力を弱らせて、メンバーに一人でじっくりと考える余裕や時間を与えません。

また隔絶した集団の中で信仰を強化する働きかけは絶えず行われています。

まずはその環境から離れる必要があります。

 

また著者によると主要なカルトには4つのタイプがある。

宗教カルト   

一番数が多い宗教的教義に焦点を当てたもの。

自分たちの教えは精神的な領域に重きを置くと主張しながらも、指導者たちは車や贅沢な衣服や家など物質的世界を重要視していることがままある。

政治カルト

ある特定の政治的教義を巡って組織されている。

リーダーは政治家に立候補したり政治家であったりする場合も多い。

心理療法または教育カルト

ホテルの会議室などで高額のワークショップやセミナーなどを開催して「洞察」と「啓発」を提供する。参加者に「絶頂」体験を与え、より高額のコースを購入させるために、基礎的なマインドコントロールの手口を多く使う。

商業カルト

悪徳商法、マルチ商法など。

多くはピラミッド型の販売組織をとっており、被害者の自尊心を破壊して不平を封じ込める。

メンバーになると新人の勧誘を行い、新人がまた新人を勧誘して会員を増やし、雑誌の購読契約や物品販売などの労働をやらせる。多くは学生や若者を狙う。

採用されると営業のテクニックを身に付けるためなどと言われ、訓練を受けるための金を払わされ、会社の奴隷となり生活費を払うために自分の金を差し出すようになる。

 

 

組織は有能で成功型の人間を求める。なぜならその種の人々は集団の構成員として魅力的であるから、その集団も魅力的なものに見えるから。

勧誘される者にとって、その組織の構成員が魅力的かどうかは非常に重要なので、勧誘する時はメンバーたちは努めて明るく好ましく振る舞い、否定的な感情は見せず、いつも笑顔だけ、組織のいい面だけをみせる。

 

勧誘するにあたって、著者が集団から授けられたテクニックは新人たちをタイプ分けし、それに遭った勧誘方法を取ることだった。

思索型 (自分で考えて人生に対処するタイプ、知識人)

多くの著名な科学者や哲学者などが集団の理念を支持しているか、殆どはあまり関係のない写真や文章を使った冊子を作り、それを見せるなどして知的なアプローチをとる。

感情型

メンバーは愛と思いやりで迫る。

この組織には温かな愛と思いやりがあり、感情的な幸福感と家族的な雰囲気があることをアピール。

新人は無条件で認められ受け入れられ居場所ができるなどと説く。

行動型(現実的 挑戦を好み何かをなしとげようとしている。行動が基準となる)

組織が世界の貧困や苦しみについてどれだけの活動をしているかをアピールする。

「破壊された」世界を修復し、癒やすために何ができるか、何をしているかなどを語る。

信仰型(霊的な面に重点 神を求めたり人生の意味を探している)

自ら進んでやってくるため、夢、幻、啓示など自らの信仰体験を語れば良い。