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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「マッドマックス 怒りのデスロード」見てきたよーーーー!!!!! 8

V8!V8!V8!!!

マッドマックスの記事も8個めです。うっすいうっすいことを書き連ねて8個!!

我ながらよくやりました!!

とりあえずこの記事を持って一旦マッドマックスについては区切りをつけようと思います。

8月に入ったらファン・ジョンミンマラソンを再開せねばならんのじゃわしは。。。

www.madmaxmovie.com

前回が「健全なる精神」鉄馬の女たちから書きましたが、今回はワイブスの教育係だったミスギディについて。

彼女は自らの身体に文字通り歴史を刻み込んだ「ヒストリーピープル」です。

紙や本が貴重品なので、歴史を後世に伝えるために自分の肌に文章を入れ墨しています。

文字、思考、語り、歴史、これからこの国で比重が軽くなるであろう人文学を体現しているのが彼女だと思うのですが、いかがでしょうか!!

これ人間が人間たるためにはものすごく大事な分野なんですよ、私が人文学系の学問やってたので贔屓目もあるんですけどね!!

 

 

ミスギディはワイブスの教育係であり、あの世界においては旧世界の文明を記録・記憶している知識の象徴です。

それがジョーの砦の中でも奥まった部屋に閉じ込められている。

 

イモータンジョーは砦の中に北欧神話を元にした世界を作り上げていました。

となると彼は主神たるヴォータンに自分をなぞらえていると考えられます。

ヴォータン、つまりオーディンも貪欲に知識を求める神で、彼の片目は知識がたたえられたミーミルの泉の水を飲むために捧げられました。

また彼はルーン文字の秘密を知るためにユグドラシルに吊るされ自らを犠牲としています。

また神々の最終決戦ラグナロクで、隻腕の軍神テュールが世話をしていた巨狼フェンリルにオーディンは飲み込まれてしまうのですよね!

 

私は北欧神話よりもギリシャ神話の方が、まだ馴染みがあるのでそちらに引き寄せてしまいますが、最高神ゼウスの最初の妻は知恵の女神メーティスです。

彼はメーティスの産む子に将来地位を脅かされるという予言(かつてのゼウス自身がその予言の通りに父を殺した)に恐れをなして妊娠したメーティスをまるごと飲み込みます。

しかしメーティスの胎児はゼウスの中で成長を続け、またメーティスもゼウスの体内で娘のために甲冑を作ってやり、かくてメーティスの娘、軍神アテナは完全武装してゼウ

スの額から生まれてくる。

生まれた後は「私は母体からではなく父から生まれた父の娘だ」と宣言して何か会ったら父ゼウス、男性側につく名誉男性的女神なんですが、これはもっと前の時代はどうだったのかなと私は個人的には怪しんでます。

 

ともかく、二つの神話で最高神が最高神たるためには知識や知恵を得る必要があることが明確に描かれています。

ミスギディもあのマッドマックスの中においては、失われつつある貴重な知識をたたえた人材だったためにジョーに誘拐され、幽閉されていたのではないか。

で、もっと考えるならば彼女は鉄馬の女達のように、女性のみの集団のリーダー的な存在、もしくはそういうコミュニティの首長のような地位についていたのではないでしょうか。

そうやって考えると私が楽しいってだけなんですが!!!

ついでにフュリオサたちを追撃したイモータンジョーが真っ先に取り戻すのはthe knowing(知識)を名に持つトーストなんですよ!!

 

ミスギディも彼女の意志に反してジョーがジョーたる箔をつけるために連れて来られ、その知識を利用され独占するために閉じ込められたとしたら、フュリオサのように長きに渡り復讐の機会を伺っていたのかもしれない。

その復讐が彼女にとっては若いワイブスに知性と教養、人間らしさを授けるという教育だった。

彼女が登場するのは3つのシーン。

ひとつは冒頭。妻たちの逃亡に勘付いたジョーが重厚な扉を開いて入った監禁部屋で、ワイブスが書き残したジョーへのメッセージと共に彼女は勇敢にジョーに銃口を向ける。

そしてフュリオサたちへの追撃が始まり、ミスギディはジョーの車にガスマスクをされて同乗している。

その後倒れて瀕死のスプレンディドの傍らにいて慈しむように手を握り言葉をかけている。

彼女がジョーに連れられてワイブスたちを追うことになったのは、人質としての価値がある、彼女を殺すと脅せばワイブスたちが戻ってくるかもしれない、それくらいミスギディとワイブスの結びつきが強いことがわかってたのでしょう。

 

さて、ミスギディによって知性という甲冑を授けられ、ジョーの頭をかち割って外に生み出されたワイブスは過酷な旅を経て鉄馬の女たちと合流します。

ミスギディが産みの母(比喩として)であるなら、many mothersである鉄馬の女達は育ての母でしょうか。

実際血のつながりはなくとも、本物の母と娘のような、家族のような強いつながりがもてること、また血統ではなくその精神を受け継いで次に伝えること、それをするのが、今までは妊娠出産して物理的に命をつなぐことこそ唯一にして絶対の任務であると課されていた女性であることが私にとっては非常に意味のあることで、感動と共に勝手に受け取りました。

 

8月に入ったので徐々にファン・ジョンミン祭モードに戻して行かなければならないのですけど(まだ半分くらい課題映画が残ってる)、しばらくはマッドマックスのことで頭がいっぱいになりそうです。