読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「マッドマックス 怒りのデスロード」見てきたよーーーー!!!!! 4

こんなところにマッドマックスの感想見に来て大丈夫ですか???
ちゃんとした批評や解説よみました!?

なに???みてない???

オーケーオーライ!!みんな忙しいですもんね、なかなかそんな時間無いですよ!

英語圏だとウェブにも批評記事が充実してるそうですから、英語のできる方は検索let’s try!!!!

 

……できない??できなくはないけどめんどい???
オーケー!!!You私と同じね!!!

じゃあ私が読んで感動したブログ張っておきますね!!!!

うちのブログ見るよりだいぶ勉強になりますからね!!!

d.hatena.ne.jp

こちらは↓マッドマックスのストーリーを構成する要素について詳しく解説してくださってます!!!!

plaza.rakuten.co.jp

うちのブログ読む時間があったら上記のブログ読むほうが有意義な時間を過ごせるからね!!!

それでも生きる時間が余って余ってしょうがない、どうにかして時間つぶしをしたいって方はここにいて、私と一緒にいてください!!!!

 

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ?ド

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ?ド

 

 (ネタバレあります)

 

 

 

前回、性暴力被害にあっていた妻たちへの呪いを解いた話まで行きましたね!

母系社会の掟に従い壮絶な血の復讐を司る女神エリニュス、家父長制の家長たるジョーへの復讐として女たちを連れ出し母系集団に戻ろうとして叶わなかったフュリオサ。

 

前々回にも書きましたが、この映画では女同士のつながりが非常に温かく強いものとして描写されています。

今回は5人の妻たちについて書きますね!!!!(今までもだいたいそうだったけども!!!!)

 

妻たちは緑の地を無くしたフュリオサ、命がけで逃げ出したのに希望の土地がなかったことを責めない。

そしてフュリオサも逃亡中に戦えない妻たちを責めない。

私が中盤からずっと泣き通しだったのは、フュリオサよりも妻たちの行動によるところが大きい。

ただの産む機械、砦の奥に大事に監禁され、おそらくはジョーに殺されないようある時は機嫌をとり、服従し生きてきたであろう彼女らは、当初は命がけで追手を交わした後に砂嵐から抜け出てすぐに砂を払うため貴重な水をざばざば使って水浴びをするようなキャラクターです。

 

ニュークスが妻たちを見て「キラキラしてる」と口にしたように、荒廃しきった景色の中で場違いに美しく無力な存在に見える。

(そしてこの”キラキラした”という言い回しはジョーがウォーボーイズたちにかける言葉そのものであり、ニュークスの語彙の少なさを表していると指摘されてる方がいらっしゃいましたが、そのとおりだと思います)

 

実際彼女らはそのシーンでマックスと出遭い、追手だと思い警戒して固まる。

マックスはすぐに警戒すべきはフュリオサ一人であると判断して、フュリオサでなく妻たちに鎖を切れと命令する(言葉ではなくジェスチャーで)。

でも妻たちは非力でなかなか金属の鎖を切れない。

隙をついてフュリオサはマックスに殴りかかるものの、ニュークスがマックスに助勢したこともあり、結局女達は6人いても男二人に勝てない!!!

私は初回見た時にこの部分にけっこう打ちのめされました。

この時点で女が男を打ち負かす物語ではないと分かる

 (ハイ、ここ↑大事ー!!!テストに出るよーーーー)

 

とはいえ女達はいきなり始まるフュリオサとマックスの戦闘に震えているばかりではなかったんですよね!

これは大きな驚きでした。

それぞれが助けあってフュリオサの援護をしていた。

その後も女達はそれぞれの知恵を絞り体を張ってできることをします。

 

5人の妻たちのリーダー格はスプレンディドSplendid、名は「素晴らしい、豪華な、華麗な」という意味でありその名の通り優雅で美しく、「ジョーのお気に入り」であり、意志に反して宿してしまった胎児を抱えながらも逃亡に加わっています。

パンフレットにも彼女は自分のお腹の子どもに対して葛藤を抱え、前日譚では自ら堕胎しようとしていたところをフュリオサに止められたとのこと。

そう思って見ると、彼女が身を挺してフュリオサを守り妊婦には無謀に思える行動を取ったのは殺されるのならジョーが何よりも大事に思い待ちわびていたお腹の子と一緒に死んでやる、という自棄とジョーへの復讐心も少しあるのかもしれません。

(ここで私はギリシャ悲劇のメディアを語りたくなるけれど長くなるのでやめておきます!!!)

 

トーストToastは私は字義通り炙ったパンで、彼女の小麦色の肌に由来してさらには焼けつくほどホットみたいな意味かなーと思いましたが、辞書をひいたら「乾杯」「花形」という意味もあるそうで、確かに5人の妻たちのなかで唯一銃の知識がありショートカットの目立つキャラです。

ケイパブルCapableは「有能な、敏腕な、能力がある」でこの辺の単語ははるか昔学校で習った気がします!

彼女は自ら見張りを買って出て打ちひしがれてうずくまっていたニュークスを見つけ、彼の信じる神であるジョーに見捨てられた傷ついた心に寄り添い、ジョーの配下にいた彼を仲間に引き入れる。

彼女は意図してやったことではありませんが、彼女がジョーの軍団から落伍した彼に手を差し伸べたことは後になって旅の成功に大きく関わってくる

ザ・ダグ(Dag)はパンフレットには「ズレてる人、不器用な人」との説明がありましたが、辞書には「ださい、変わり者、面白いもの」とあります。

彼女は逃げる途中で外れた貞操帯を憎々しげに蹴りつけ(彼女もスプレンディドと同様妊娠していた)、神のいない世界に祈りを捧げ、死んだ老婆が持っていた遺志を引き継ぎ種を携えて砦に戻る。

他の人とは違っているからこそみえる何かを表してるのかな。

妻たちの中で一番年少のフラジールFragileは、その通り「壊れやすい、もろい、はかない」。

演じたコートニー・イートンは撮影当時16歳であり、この映画の前日譚では他の妻たちとは違い砦の中で生まれ育った外の世界を知らない少女であり、ダグが守ったのでジョーからは犯されてない処女のままであるという設定があるそうです。

だから彼女はジョーの本当の恐ろしさや性暴力のおぞましさを知らないのでしょう。スプレンディドが死んだ後、取り乱してきた道を引き返してジョーの元に戻ろうとしますが、物語の終盤では自らフュリオサを手助けするために思い切った行動を取るようになる。

 

ニュークス以外のウォーボーイズが、白塗りスキンヘッドの没個性的に描かれているのに対して、妻たちは外見もバラバラで性格もそれぞれ違っています。

ジョーからは人として扱われなくても妻たち同士には会話と連帯があったことがわかる。

おそらくあの監禁部屋で辛く苦しい日々をお互い支えあい過ごしてきたからこそのチームワークがあるのでしょう。

それぞれ独立した人格として妻たちを個性的に描きながら、彼女たちは対立しない。

妻たちとフュリオサの間にも対立はない。

そして彼女たちの逃亡に一番貢献したのは、ジョーの妻であり彼女らの身の回りの世話をしていた老いた女性でした。

 

強調して描かれがちな女同士のいがみ合いがどうして描かれなかったかというと、これは私の考えでしかないですけど、彼女たちに「今はケンカしている場合ではない」と思える合理的な知性があったからではないか。

彼女たちが監禁されていた部屋にはグランドピアノと本があった。

また文明があった時代を生きていた彼女らの世話係、ミスギディから文明とはどういうものかを聞かされてもいた。

(鉄馬の女達と語り合う場面で人工衛星やテレビについての話題が出てきます)

ニュークスが生えていた木を「でっぱり」と表現し、ケイパブルはすぐにそれが「木」だということに気づいて他の皆に伝達する、このやりとりでウォーボーイズと妻たちの語彙の違いが推測できます。

 

またマックスとニュークスに彼女らが向ける敵意も違ったものでした。

マックスに対する語気荒い罵りに比べれば、ニュークスへの対応は慈悲深く見えるほど。

彼女らはウォーボーイズも自分たちと同じような境遇にあると気づいている節さえある。

戦いで死んでいく仲間を見ても、ウォーボーイズは取り立てて注意を払っていませんでしたが、女達は中盤、逃走中のスプレンディドの死を嘆き悲しみ涙を流す。

ウォーボーイズたちは彼のために華々しく散ったらジョーが魂を英雄の館に運んでくれると盲信し、名誉ある死を求めて狂信的に爆走していましたが、彼女らはジョーにはその価値はないと知っている。

彼女らはメカニックの知識はなく車も運転できず銃器も扱えない(トーストもスピーディーに弾丸を装填することはできない)けれど、言葉を交わし人を思いやり共感し、自分で考え行動することはできる。

 

…あ、えと何でしたっけ??

字数が多くなったのでまた次回!!