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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

念願の「国際市場で逢いましょう」を見ましたよ!!! 2

ファン・ジョンミン 韓国 映画

一ヶ月で手持ちの彼の出演作品を見て感想を書くという極私的ファン・ジョンミン祭ですが、マッドマックスが入り込んできたことでちょっと予定が遅れそうというか後夜祭を長めにとらないといけないような気がしてきました(どうでもいい)。

kokusaiichiba.jp

さて前回は映画の内容にはあまり触れられなかったので、今回こそちゃんと感想を…

bloody.hatenablog.com

 まずはオ・ダルスっぽい、面影がどことなく似た子役を連れてきたことに感動しましたよね!!

ジョンミンさんの子役はあんまり感じなかったけど、ダルちゃんのは、ダルちゃんっぽかった!!凄い!!

 

でつらつらと出演俳優さんのことでも書こうと思ってたんですが、省略!!

私より詳しい人のが多いですよね!!

この辺のサイト↓を見ると詳しく乗っているので楽しいですよ!

国際市場で逢いましょう輝国山人の韓国映画より)

 

 

この映画を見て数日は、家父長制と家族と歴史と国家と、その辺を色々考えて泣きながら眠っていました。

赤ちゃんが寝る前にむずがるみたいなものです、かわいいですね!!!

 

ドクスが心に秘めた生涯の夢が船長だった、戦争の動乱を米軍艦船の船長の決断に寄って生き延びた先の港町釜山で、目の前を行き交う船を眺めながら育ち船長を志したって考えると泣けて泣けてしょうがなくてですね!

 

彼の物語の始まり、歴史にも「興南撤退作戦」と名を残した人道的な決断のおかげでドクスたちは生き延びました。

(同じく朝鮮戦争を描いた「高地戦」 では群がってきた味方の兵士を攻撃して主人公たちは生き延びたものの、その記憶は酷いトラウマになっていました。)

 

出稼ぎに行ったドイツでも、事故が起きて炭鉱の中に生き埋めになったドクスは仲間と恋人の嘆願と行動でなんとか救出されました。

(この時のキム・ユンジンの清楚で美しいナース姿と真っ黒な炭鉱の男たちの対比が素晴らしかったです)

 

ベトナムでは彼は助けられる方から助ける決断をする側になります。

彼は異国の兄妹を助けるためにさえ自己犠牲を捧げる。

(川に浸かった時天パの癖が出ちゃって髪の毛くるくるってなったの、可愛かったですね!!!!!!)

 生きるためにはなにかを失いながら犠牲を払いながらそれでも歩き続けるしかない。

手を差し伸べてくれる人はきっといるし、できるなら自分がその手助けする方にまわるのがいい、というヒューマニズムが描かれているんですよね。

 

そして短いシーンながら印象的だったのは、一日に一度、掲げられた国旗を降納する際に立ち止まり胸に手を当て敬礼しなければならない国旗下降式。

ベトナム戦争に参加するという決断を妻に話したドクスは、妻の訴えに耳を貸さず国旗に向かう。妻はそんな夫が信じられるなおも言葉を重ねようとするけれど、他の人に咎めるように見つめられ言葉を飲み込み敬礼する。

 ベトナム戦争の時代ですから、韓国は軍事政権下です。

 

他の映画でも描かれていますが、国境を接しているせいか赤狩りは非常に厳しかったようで北から避難してきたドクスは他の人より一層愛国心を誇示しなければならなかったのかなと考えてしまいました。

妻は国旗に対する敬礼するよりも今はベトナム戦争に参加する夫を止めたい、でも夫は妻の願いを受け流しいつものように国旗に敬礼をする。

国家や家族というものを背負う夫と、ただ愛する男性にそばにしてほしいという妻の切ないすれ違いが胸に迫ってきました。

 

まるで家族と一緒にいるのが面倒で逃げたしたようにも見えるのですが、ドクスは何よりも家族の側にいたい人だと思うんですよね。

あの店にいて、母と兄妹と一緒にいて、ずっと父親と妹が来るのを待ちたかった。

大恋愛の末に結婚した妻と子どもと暮らしたかったはずなのに、でも父と妹のため、店を存続させるためには大金が必要で、戦争で疲弊した祖国ではそれは容易ではなく外国に稼ぎに行くしかない。

 このへんが考えれば考えるほど辛くて辛くて、また時折見せる彼の泣きの演技が、まさしく男泣きって感じで見てる人にまで涙を誘って非常に上手いので私も泣くわ…となりました。

 

海霧」でユン様が演じた船長が言っていた通り、父親は家族という船を操る船長なんですよ。

合格していた海洋大学にも入れず、実際の船長にはなれなかったけど、家族を守るというその点では彼は最後まで立派に務めを果たした。

家族から離れ一人父の写真を見ながら辛かったと独白し、だからこそやっと最後で家長の呪いから解き放たれるシーンは今思い出しても号泣でした。

あんなに晴れて平和に船が行きかい、蝶が舞っている美しい日。

妻も親友も生きて傍らにいてくれて、子どもも孫も健康で幸せそうで。

 

私「傷だらけのふたり」はいくらジョンミンさんが演じてても中年男性の描きがちな甘ったるい男のロマンっぷりに辟易したのですが、こちらは映画自体も素晴らしく、自分の家族や国、歴史について今一度考える機会を与えてくれたものとしてもありがたかったです。