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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「熱血男児」を見たよ!!!!

映画 韓国

チンピラ系のソル・ギョングを鑑賞しよう!シリーズ3個めです。

(先行した2つは「公共の敵」と「カン・チョルジュン 公共の敵 1-1」だよ)

前の2作は「チンピラみたいな刑事」でしたが今回は正真正銘のチンピラだよ!!!

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 前作がアクション・コメディだったのに比べてこちらはシリアスドラマ色が強くて見終わった後もずっしりとくるので、お気楽そうに見えるタイトルに騙されちゃだめだよ!!

何より私が気楽に見てたら割と落ち込んだからね!!

(ネタバレあるよ)

 

 

 

映画の序盤はオールバックに柄シャツという正真正銘チンピラスタイルで、やっぱりいくらチンピラみたいといわれても刑事は刑事は、本物のチンピラを演じるときとは違うんだなって感心しました!

 

主人公のジェムンは本当にクソみたいなチンピラなので、序盤の粗暴さと下品っぷりに若干引くくらいなのですが、物語が進んでいくにつれて印象が変わっていきます。

ヤクザというホモソ集団の中にいない彼は野卑ではあるけれど、好人物なんですよね。

ヤクザに向いてない弱くて優しくてお人好しなところがあるけど、それを覆い隠すために無理をしてるから悲劇の方向に行ってしまう。

喫茶店に勤めてるウェイトレスにも「やらせろよ」とちょっかいはかけるけど、手は出さない。

(「上に乗らせろよ」と言われたウェイトレスが「そんなに乗りたいなら」と仕事で使っているスクーターを提供して小学校の校庭を二人乗りで走ってるシーンが可愛くて好き)

ウェイトレスは漬け入る隙を与えてるんだけど、ジェムンはそこに漬け込むことはしない。

殺そうとする相手の母親チョムシムとも打ち解ける。地元のおじいさんやおばさん集団にも溶け込む。

ウェイトレスが無償でジェムンの仮住まいを掃除し、チョムシムが買い物に付き合ってくれたお礼に彼に赤い花柄のシャツをプレゼントしたことで彼は本当に嬉しそうな様子を見せる。

そこから親友を殺した敵を殺すという殺意も揺らぎはじめる。

チェ・ミンシクが主演した「パイラン」とそこは似てて、ホモソの中に身を置くことにこだわることをせずに、自分を好いてくれる女性の手をとって分相応の幸せを手に入れることができたろうに、こいつ本当にバカだなあ(涙)、と思わせる系の映画です。

 

この劇中の主人公と敵のヤクザの母親との買い物が、本物の親子のようで非常に微笑ましくて、これがずっと続けばいいのにと思うし、ラストを知ってから見るとこういう現実もあったのかなあと切なくなります。

最後死を覚悟した主人公がチョムシムの店に行き言葉を交わすシーンは本当に涙なしでは見られずに、他の客から「息子かい?」と聞かれ「これは次男だよ」と返すんですよね。

例え長男を殺そうとした男でも、チョンシムの次男への気持ちに寄り添ってくれたジェムンをついには自分の息子と呼ぶ。

ジェムンも思わず「オンマ(おふくろ)」と呼びかけた後に「アジュンマ(おばさん)」と呼び分けるのとか、その時のジェムンの心境を考えると本当に「お前バカ、本当にバカだよ」胸が痛くなってしばらく臥せっていたくらいなので、本当に「公共の敵」シリーズくらいの軽い気持ちで見てはだめだなと思いました。

 

一番好きなシーンは村長のゴリ押しで自分が出場することになったリレー、前走者を見て楽しそうにジェムンが笑ってるところです。

一生懸命走る地元のおじさんおばさんを見守って優しく楽しそうに笑うその笑顔が本当にチャーミングで、ウェイトレスも作ってきたお弁当を手に「オッパー💝」って手を振ってるから本当にどこかのおうちのいい旦那さんみたいに平和的に見えます。

それはきっと彼が到達できなかった別の人生で、それを思うとものすごく切なくなれるという。

 

 とはいえ、私が現実に絶望しすぎているせいで「怒鳴らない、殴らない、レイプしない、嫌がらせしない」男性を見ると反射的に「いい人だこの人」って感動してしまう甘さとハードルの低さはちゃんと自覚してないとなぁと思いました。