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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「公共の敵」が好きすぎて死ぬ

死にません。

死にませんがすごく面白いし私の中ではあまり期待してなかったので掘り出し物でした!!

金が入ったらセル版を購入したいのですが、入る時あるのかな。。。

うん、人生希望をもつのが大事ですからね!あるはずきっとある!

eiga.com

もう好きすぎてネタバレでしか語れないし、ネタバレといってもネタバレ…??犯人序盤に分かるし、隠す気もないし、主人公刑事とはいえ韓国映画らしく、何が何でも力技で解決していく系だし、まあいっか!!

公共の敵 [DVD]

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 主人公の賄賂も受け取り、暴力団から薬を巻き上げる悪徳刑事カン・チョルジュンを演じるのはソル・ギョング。

この映画の時は顔もぷくっとしてて、銭湯シーンもあるのですが30代半ばのリアルな体型です。

設定上は元ボクサー、アジア大会メダリストの特別待遇で警察官になったということが監査官の口から語られるんですが、あ、やっぱりこいつ筆記試験とか受けてねえな、ってのが冒頭からびんびん伝わってきます。

でも人を殴る前の決め台詞はあるの!計算は苦手だけどけっこう長い台詞は覚えてる!

 

何しろ冒頭彼がうんうん唸っているのは先輩刑事とヤクザのところにカチコミにいって3キロの覚せい剤を奪ってきたシーンから始まりますから。

で、監査が入ったという電話が来て、先輩は拳銃自殺してしまう。

チョルジュンはそれを発見してケーセッキケーッセキ!!ってテンパッて混乱して激怒するんですが、ショックを受けるのもこの場面だけ。

先輩自殺しても引きずらない。

覚せい剤を売人を脅迫してさばいて現金にしようとする。

これ日本なら主人公は最後まで上司の死を引きずって、どこまでもダークで陰鬱な話になるんでしょうが、そうはならない。

(あ、でも「生き残るための3つの取引」は割と重かったっすね。監督の作風っすかね)

空気感が乾いてます。深刻に見えない。ノリがラテン。凄い

「警察の取り締まりが厳しいから流通ルートを確保できないかもしれない」ともっともなことを言う売人に対してチョルジュン「てめえの頭蓋骨粉々にするぞ。警察の取り締まり?俺が警察だよ!」とめちゃくちゃな事を言って違法に手にいれた麻薬をさばこうとする。

やだなにこれすごい理不尽

結局チョルジュンはこの映画の主な事件の犯人を捕まえてしまうので、大きな悪の前では小さな悪は問題にならない、気にしない、みたいな。おおらか

 

で、内部監査が入ったせいで異動があったのかチョルジュンが所属している江東署強行班に新しい班長カン・シニル演じるオム班長(「黒い家」でとても怖いおじさんを演じてました)が配属されてくる。

 

この班長とチョルジュンのブロマンスは三作目で炸裂するんですが、まずはここで出会って多少のシンパシーを感じる描写がね!

とはいえ返す刀でその直後に「犯人捕まえるまで帰ってくるな!」と怒鳴られて街に出てぶらぶら歩くチョルジュンがね、もう本当にチンピラでしかなくて、というかチンピラでももうちょっと節度をわきまえてるんじゃないかというくらい無理矢理な捜査で一人のヤクザ(ビッグ・スウィンドルでオルメを演じてたイ・ムンシクちゃん)をしょっぴくんですが、それも後輩キム刑事が「いやーみんな空き巣捜査にかかりっきりで大変ですよー」と言いながら帰ってきたら捕まえたヤクザに「暴行恐喝公務執行妨害で2年食らうのと、空き巣で半年で出てくるのどっちがいい?」と脅して無理やり空き巣犯に仕立てあげます。

で、班長もすぐにそれに気づいて不審そうにし、チョルジュンもやっべーってなるんですが、「空き巣ならプラスドライバーよりマイナスの方がよかろう」と強行班のロッカーにはいってたマイナスドライバーをヤクザに渡しますからね!

え?そんな描写して大丈夫なの?警察から怒られないの?そいつ善良なお爺ちゃんを割りと悪質の脅してたよ!!いいの?いいのか。おおらかだなって。

 

で、そんなおおらか悪徳刑事チョルジュンがなぜ犯人逮捕に執念を燃やすようになるかというと、この映画のメイン犯人が親を殺したからです。

儒教の国らしく尊属殺人は悪徳刑事でさえ許せない悪なんですね。

そのメイン犯人を演じるのが「ほえる犬は噛まない」でひょろっとした大学講師を演じていたイ・ソンジェ。

今回の彼はマッチョなエリートビジネスマン。

のっけからバスルームであえぎつつのマスターベーションで登場です。

家庭では良き夫、良きパパ、エリートの仮面をかぶりつつ、気に食わないやつがいると夜襲をかけたりするクズで、犯行の動機も親のカネ目当てです。

証拠もほとんど残さなかったのですが、何故その犯人がチョルジュンにわかったかというと、他の事件で張り込み中に偶然出会ってたからなんですよね!!

野糞をしていたチョルジュンが不審な人物を見かけ、尋問しようとしたら抵抗され、顔は切られるわ、自分の野糞の上に転んでうんこが服や手につくわ、散々な目に遭ったんです。

そうなんです、チョルジュン、上で親を殺したことに道徳的な怒りを感じた的なことを書きましたが、半分以上は私怨なんですよね!いわゆる復讐!!

普通事件の関係者は警察の捜査に関わっちゃいけないんですけど、そんなの関係ない!!

 で、動物的な勘であいつが犯人だ、と確信を得た後は、もう本当に力技、脅迫嫌がらせつきまとい行為で犯人にプレッシャーをかけていく。

知り合いのヤクザを利用して被害者の遺体をこねくり回して(けっこうグロいです。ブラックジョーク強すぎます)決定的な証拠を得る。

で、その過程で刃物専門ヤクザのユ・ヘジンちゃんが登場して刃物について解説するシークエンスがあるんですが、もうそこはユ・ヘジンちゃん劇場で超楽しい!!

 

と全部書き綴っていってもしょうがないですが、ユ・ヘジンちゃん劇場に加えて、チョルジュンの容疑者へのストーカー行為や容疑者の家に上がり込んで嫌がらせ・家族への示威行為をすることなどは三作目にも引き継がれてます。

チョルジュンは犯人が捜査を撹乱するための殺人を犯したことに気づいてブチ切れ、犯人のところに押しかけるのですがその過剰捜査の責任を問われて刑事職を解かれます。(この時返上される刑事証?の顔写真がハンサム)

で降格し、交通警察に配属されて今までの私服ではなく青い制服を着ることになるんですが、この時点でやっとこれがギョングちゃんのアイドル映画だってことに気づきました。

 

この交通警察の仕事を気だるそうにこなし、鬱憤晴らしで街のヤクザをぶちのめし、やってきた後輩(巡査長)に「俺は警官になった時はアジア大会特別大会で巡査部長だったが、巡査長、巡査と人が昇進しているうちに2階級落ちた」とがっくり肩を落として語るのがおかしすぎてね!!!

わあこち亀みたい!!すごい公務員!!おおらか、おおらか!!

 

結局この映画の結末というかクライマックスは犯人の逮捕ではないんですよね!

今まで鬱憤をためまくったチョルジュンが犯人とタイマンで殴り合いをする。

そして始末に困っていた冒頭のヤクザからせしめた麻薬の罪まで押し付ける!

もう法とか秩序はどうでもいい、俺の気が晴れればそれでいい!的なね。

ベテラン監督作品らしく伏線もきっちり回収して、キャラクターははちゃめちゃながらも端正な作品になってます。

三作目はそれにいっそうドライブがかかって大傑作になってるのですが、それはまた別の話で!

 

二作目はギョングちゃんが刑事じゃなくて検事を演じているそうなので未見です。

機会があればまた!

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