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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「ほえる犬は噛まない」見たよー!

映画 韓国

ポン・ジュノ監督第一作目、いつか見なきゃなーと思ってたけど、割とエグい犬鍋のシーンがあるよという情報を仕入れていたので迷ってました。

たまたまレンタル屋さんで映画を物色していたら見つけてしまい、えいやっと借りてきたんですが。。。

 

見た結果、心配した程ではなかった!!!

ほえる犬は噛まない [DVD]

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 冒頭に「医療従事者立ち会いのもと犬に負担がかからないように撮影したので安心してね」的な字幕が流れるので、それでだいぶ安心出来ました。

 

主演の一人が「ジュピター」にパンキッシュなハンター役で出演していたペ・ドゥナ。

彼女が演じるのは団地の管理事務所で経理を担当している女性事務員ヒョンナム。

人のために役に立ちたい、いいことして目立ちたいと思ってるまっすぐな女の子ですが、現実的には経理の仕事は退屈で、テレビで取り上げられた銀行強盗を撃退した女性銀行員を羨ましく思い、自分もいつか勇敢なことをしたいと思ってます。

 

もう一人の主役はイ・ソンジェ演じる大学の非常勤講師ユンジュ。

自分の給料だけでは食べて行けず、年上の銀行員の妻(妊娠中)に養ってもらっていてストレスを溜めています。

そんな彼が、ペット禁止の団地に響き渡る犬の声に悩まされるところから物語が始まるのですが。。。

(若干ネタバレあるよ)

 

 犬が相次いでいなくなり、悲しむ飼い主の少女に心を痛めるヒョンナムと、溜まった鬱憤を犬にあたろうとしてもそれでさえもうまくいかないコンジュ。

 

誰かの癒やしになっているペットの犬は、その鳴き声や存在感で誰かの悩みのタネになっているという点が描かれています。

 

家にいることが多くて犬の鳴き声に悩まされていたコンジュは、ゴミ捨て場で出会う警備員に「この団地はペット禁止ですよね?」「内緒で飼ってる人もいますよね」「あんな高い犬を」と当てつけがましく愚痴ってるんですが(この辺、いかにもうだつの上がらない小者っぷりが現れていておかしい)、妻が突然いかにも高級そうな犬を連れて帰るところが非常にシニカル。

そして因果はめぐり、妻の犬がいなくなる。

コンジュはなんとしても犬を探し出さないといけない羽目に陥る。

 

ヒョンナムは犬がいなくなって悲しむ少女のポスター貼りを手伝い、犬がいなくなったことを飲み込めないおばあさんに犬の遺体を見せてあげます。

が、少女はやがて新しい犬を飼い、おばあさんはショックで病に倒れてそのまま亡くなってしまう。

犬を殺した犯人を捕まえようと奮闘するもすんでのところで取り逃がしてしまう。

そうやって団地の中を歩き回っていたせいで、管理事務所の上司からは大目玉を食らい、結局は解雇される。

 

解雇といえば、ヒョンナムが憧れていた銀行員だったコンジュの妻も退職を余儀なくされていました。

「妊娠した女がリストラされないわけないじゃない!」と夫に怒鳴っていたシーンが印象深く、さすが日本と並んで男女平等ランキング世界でも下の方だなあと。

15年前の映画ですが、その辺は日本とあまり変わらない状況だったのでしょうね。

 

牧歌的で平和そうな団地が舞台なのですが、それが犬とみれば鍋にしてやろうとする警備員、地下室に住み着いている不審な男、辺り一面を白い霧で包む防疫のための散布剤などの要素が出てくることで、一瞬にして団地の日常が不気味で不穏なものに変化してしまうんですよね。

 

全体的に地味なお話なんですけど、ストーリーを思い返すとさすがによく練られていて伏線の回収も見事。

緊張するとフードを被ってヒモを絞るペ・ドゥナもとてもキュートです。

で、彼女とコ・スヒ演じるその親友ジャンミとの関係がとてもよかった。

ジャンミの豪快なドロップキックで壊れた車のサイドミラーを大事そうに抱えて眠るヒョンナムがとても印象的。