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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「母なる証明」見たよ!!!

映画 韓国

私の中で名前だけは知ってるけどどんな人だか知らなかったシリーズ、ソン・ガンホを「殺人の追憶」で、「グエムル」で初ペ・ドゥナ、そしてこの映画で元祖韓流四天王ウォンビン様のお顔をやっと把握したよーーーー!!!!

さすがにイケメーン!!!

eiga.com

国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。(映画.comより)

 

「国民のお母さん」(かつての森光子や田中好子みたいな感じでしょうか)と称されているキム・ヘジャが演じるのはこじんまりとした漢方薬局を営む女性。

今検索して始めて知りましたが、この女性には役名がないのですね。

知的障害を持ち殺人事件に関わったとされて警察に拘束逮捕されてしまうウォンビンが演じる青年トジュンの母です。

トジュンは非常に端正な顔立ちをした青年ですが、精神的には幼児くらい。

彼にはチンテという悪友がいてそれを演じるのが先日見てきた「ポイント・ブランク」で精神的な疾患を抱えた青年を演じたチング。

フィスト・オブ・レジェンド」でヤクザを演じたユン・ジェムンも刑事役で出演しています。

母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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 (若干ネタバレがあります)

 

 

韓国映画にはまったきっかけがノワール物で、それからずっとそっちよりの映画を見てきたので、今更陰鬱な映画を見ても大丈夫だろう、と甘く見てました。

これはキツかった。今まで見た韓国映画の中で一番きつかったかもしれません。

監督のポン・ジュノに対して思わず心のなかで恨み言を語りかけたくらいです。

見終わって一日くらいは胸に鉛を抱えているようでした。

 何故だろうとずっと考えてみたのですが、よくわからない。

性的なことを描いているから(女子高生が貧困のために売春をしている)か、もしくはトジュンが知的障害者とはいえ成人男子の体格と力を持っているのに母親がきちんと善悪ややっていいことといけないことを教えている様子がないからか、それともそういう社会的な弱者がなすすべもなく権力側に虐げられ利用されている様子、もしくは母と息子の近すぎる距離(彼らは同じ布団で寝るし、息子は乳幼児のように下着姿で母の胸を触りながら眠りにつく)を描いているからかなと、他の方の感想ブログなどを読んでいました。

 

そしてある方のブログの冒頭のトジュンが立ち小便するシークエンスについての考察を読んでやっと納得出来ました。

件のシーンは、道端で立ちションする自分の息子を母は咎めるでもなく、彼の局部を注意深く覗き込み、彼が立ち去った後、板で彼のおしっこの跡を隠します。

これが映画全体において彼女の行動を示唆する行動であり、彼女は映画の終盤でも同じことをする、息子がやったことをそれが例え道徳的法的に許されないことであっても覆い隠す。

 

これ、「母の愛の物語」ではなくて「自己愛の物語」だと私は認識してたんです。

母は自分の延長としての息子を愛していて、彼が息子のために映画の中で見せる行動は全部自分のため。

 だからどこまでも愚かでみっともない。

だから私自身の醜いところを突きつけられているような気分になって自己嫌悪に陥る。

この映画の「母」がやっていることは、もしかしたら私もやっているかもしれないし、これからやることかもしれない。

そういう怖さと気持ち悪さがある。

だから他の映画を見るときのように自分を切り離して距離をとって見ることができずに苦しかったようです。