bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「JSA」見たよーーーー!!!!

朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国の間に引かれた軍事境界線上にある、共同警備区域Joint Security Area略してJSA、で繰り広げられる友情と悲しい結末の物語だよ!!


JSA : 作品情報 - 映画.com

 

「渇き」で若干気持ち悪い旦那ガンウを演じてたシン・ハギュンが坊主頭も可愛い下っ端兵士ウジン、神父ヴァンパイヤを演じたソン・ガンホが包容力溢れるオ・ギョンピル、世界のイ・ビョンホンが韓国兵士イ・スヒョク、事件の真相を追求するスイスの少佐をイ・ヨンエが演じてます。

これも当時ヒットしたからだいたいの人は知ってるかー知ってるよねー。

私、今回始めて見て、あまりのラブストーリー濃度の高さに悶絶しましたよね。

「義兄弟」に続く実写BLやで、、、

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 (ややネタバレ)

 

 

 

韓国ではJSAに配備される兵士は「カチューシャ」と呼ばれる選抜試験のある精鋭部隊だそうです。

主に在韓米軍と共に職務に当たるので英語ができることが大きい条件です。

つまり、この映画の韓国側の主要登場人物のスヒョク、ソンシクはそこそこエリート。

特にスヒョクは劇中でも「美男子ですね」と容姿や人柄を褒められているいわゆるリア充的な人物として描かれてます。

その分、考え方が浅いというか口に出す言葉が軽率。

ソンシクはスヒョクにくらべたら内気でおとなしめの人物で、軍務の傍ら一生懸命勉強している(英単語の暗記のために辞書を破いて食べるというクラシカルな勉強法が)。

 

それに比べると相対する北側の兵士は、反逆行為の懲罰としてJSAに配備されたらしいウジン、豊富な海外勤務があるにも関わらず上官から罵られたり歩哨に立たされてることからしてもやはり軍の中で何か失態を犯してJSAでの任務に付いているらしいギョンピル。

韓国の二人がエリートなのに比べて、二人は軍の中での落伍者ではないのだろうかと推測することができます。

 

私はこの映画を、「シュリ」から連なる韓流エンタメ映画だと思ってて、だから似たようなもんだろうと思ってみたのでびっくりしました。

ああいう派手な作りではないんですよね。

ミステリー風味の味付けをした社会派人間ドラマなんだけど、文法はまるきりラブストーリーです。

恋人に手紙書いてるのかよ~とからかわれたスヒョクが「よせやい」と照れて隠した手紙の書き出しが、「兄貴へ」だったシーンでは自分の妄想を映像化してつきつけられたような気がして「嘘だ!!世界がこんなに私に優しいはずがない!!」と混乱しました。

本国を越えて交流する4人の兵士たちの様子が非現実的なほど牧歌的でに愛らしいし胸が苦しくなるほど切ない。

嘘だ嘘だ、と思いながら妄想を越える映像を見せつけられ、満足を越えたショックを受けていたのですが、この後「渇き」を見て、同じ監督が撮ってることに気づいて二度衝撃を受けるという。

私は監督どうこうで映画を意識することはあまりないのですけど、パク・チャヌク監督の名前はもう心臓に刻み込まれたし、彼の作品は追っていきたいです。

それくらいインパクトの強い作品でした。

 

軍事境界線があろうが、イデオロギーが違おうが、国からお互いに憎しみ合うような教育を受けていようが極限の状況で生身の人間として出会ってしまったらそれら全ては無意味なものになるし、そこで自然と生じた感情は無理やり消し去ることなんてできない。

人と人とのつながりを強引に切ってしまおうとすると歪みが生じるし、結局は悲劇が起きる。

 

最終的には北と南で同じだけの人数が死に、その悲劇と苦悩に耐えたものにだけ平穏な日々が戻ってくる、この辺りにキリスト教的な思想を感じたのですけど、どうでしょう。

 

この映画では私が見た中で一番素敵なイ・ビョンホンがいました。

泣き顔も笑顔も本当に初々しくて可愛くて庇護欲をそそります。

北の軍服のロングコートを着こなすソン・ガンホも郷愁を誘う実直そうな軍人っぷりで本当に素敵でした。

 

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