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bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

「問題のあるレストラン」がやっぱりすごぃょ!!!!

 フジテレビの木曜10時のドラマ「問題のあるレストラン」がやっぱりすごいです!


問題のあるレストラン - フジテレビ

今のところ女性登場人物たち、一人ひとりに焦点をあて、彼女たちが抱えている問題を浮き彫りにするというパターンです。

一回目は主人公のセクハラパワハラ当たり前のクソ会社にNOをつきつけたたま子、2回めはたま子の友人でモラハラ夫と訣別しようとしている鏡子、3回めは機能不全家庭で育った千佳ちゃんの葛藤でした。

フジテレビドラマ「問題のあるレストラン」がすごいょ!! - bloody’s diary

 

先週の3話は千佳ちゃんのターンだったのですが、やるべきことが刻々と変わる厨房で臨機応変に動けなくてミスを連発して落ち込む東大出身の新田ちゃんの方に感情移入してしまいました。

 

今回はその新田ちゃんと川奈ちゃんのターン。

新田ちゃんは東大出身という輝かしい学歴はあるものの、融通が聞かずプライドが高く実務に向かない非モテタイプ。

川奈はいわゆるゆるふわモテカワ愛され女子でキラキラの女子力を武器に男社会を生き抜いているタイプ。

正反対に見える二人はこれまでも相性が悪く、会ったらいがみあうような描写をされてきました。

が4話の最後で二人は似たもの同士、少なくとも出発点では物凄く近いところにいたことが明かされます。

その象徴としてセーラージュピター、赤でも青でもなく、最後に残る緑色を仕方なく選んできたというエピソードが語られる。

何を諦め、何を選んできたかが川奈と新田の今現在の違いとなってます。

この仕組みがわかったときぞわっと鳥肌が立ちました。

二人はカードの裏表なんですよね。川奈は新田であり新田は川奈である。

 

新田は女同士の戦いに勝利することを諦め、勉強一筋でがんばってきた。

それはこの社会で認められるためなんですよね。

で、彼女が認められたいこの社会は男性優位社会で、そのためには男性に認められなきゃならない。

男性に認められるためには学力だけあっても意味が無い。

現在新田は就活に苦戦している最中で、上述の事実を突きつけられている。

今まで頑張ってきたことはなんだったんだろうという、アイデンティティ・クライシスに陥っている。

 

それに対する川奈はそこはもう乗り越えている。

だけど彼女の絶望はもしかしたら新田よりも深いかもしれない。

男には向かっても腕力では勝てない。押し倒されればそれで終わり。

だからふわふわきらきらな女子力の世界で人よりちょっとだけ可愛くして、誰かに選んでもらうことを待っている。

なるべく男様のお気に召すよう男様の機嫌をとって可愛らしくふるまう。

セクハラされて気持ち悪くて傷ついても角を立てないよう笑顔で受け流す。

生存戦略としてそういうふるまいを選択している。

でも彼女はそれで快適に暮らしてきたわけではないのが話が進むに連れ明らかになってます。

歴代の彼氏に頭に痕が残るほどのDVを受けてます。

(オブジェにぶつかって頭に傷をおったので彼女はオブジェ嫌い)

そして3話でもまた彼女の男性には全方向ににこにこと愛想よく振る舞う態度が裏目に出て、勘違いストーカー(予備軍?)男を呼び寄せてしまっています。

(あのタイツのデニール数まで見抜く描写がリアリティありすぎて怖かった…)

愛され女子って裏返せば全方向に気をもたせることで、変な男を呼び寄せる危険性が高いのですよね。

 

じゃあ新田のように男を寄せ付けず勉強一筋で生きていけばいいのかというと、その落とし穴も3話にはきっちりと描かれていました。

男性に慣れていないからちょっと優しくされるだけで舞い上がってしまう。

駆け引きが分からなくて断れないまま一線を越えてしまう。

越えたら越えたで相手のことを運命の相手だと思い込んでしまう。

この辺もう喪女あるあるすぎて他人事と思えなくてお腹キリキリしながら見てました。

冒頭で新田は川奈を馬鹿にして「男に遊ばれてる」と言うんだけど、実は自分がその罠に堕ちてしまっている。

 

で、このドラマの凄いところは同棲している彼女がいるくせに新田ちゃんと一夜を共にした星野もホモソの犠牲者として描いてるところなんですよ!

新田が県立高校を卒業してるというだけで「すごい!別世界っすね!」と大げさに感嘆する彼は自分のことを「使えないやつ」だと思ってるし、職場の人間に立てなくなるまで殴られても、心配して寄ってきた新田には笑顔を見せて明るく振る舞う。

その後彼女を送っていく道中、盛んに新田のことを「頭いい」「お嬢さん」「俺とは別世界」と誉めてあれだけ殴られた後に「今日は超いい日だった!」と笑う。

で、「私は何も出来ない」と述懐する新田ちゃんに「女の子は何もできなくていい」「(新田ちゃんは)かわいい」と繰り返して押し倒す。

ホモソーシャル職場で馬鹿にされてる下っ端の星野は、自分とは別世界の頭のいいお嬢さんである新田ちゃんをある意味「手に入れる」ことで削られたプライドを満たす。

本当なら相手にされないレベルの女性なのに、彼女は喪女として生きてきたから女性としての自分の魅力に自信がない。男性に女性として肯定されることに弱い。だからその隙をついて彼は彼女の中に入り込む。

 

だから川奈も新田も自己肯定感がひくくてろくでなしの男に漬け込まれる、という点では同じなのですよね。

ひえーすごい構造のドラマだな!と毎回見ながら思うのですけど、今回は特にゾワゾワしたり胸を痛くしたり悶たりしながら見ました。

来週も楽しみなんですけど、この楽しみには痛みを伴う。。。