bloody’s diary

☆血反吐を吐きつつ書くブログ☆

映画「新しき世界」を見たよーーーーーーーー!!!!!!!!

先日、この映画がWOWOWで初放送されることを記念してTwitter上で同時鑑賞会がありました。


WOWOW放送『新しき世界』(2015年1月14日) 実況個人的まとめ - Togetterまとめ

TLでこのハッシュタグ付きの感想が流れてきて、私はまだこの映画を見てなかったのですが、去年公開されてからの沸きっぷりは知っていたのでいいなーと思っていたら、相互の方にダメ押しでおすすめされ、覚悟を決めて次の日レンタル屋さんに走りました。

すごかった凄かったです。

近年見た映画の中でナンバーワンです。

素晴らしい映画でした、言葉もないです。

見終わった後、今私を殺して、今すごく幸せだから今死にたい今!と思ったくらい。

(見終わった後の短い瞬間限定なので、現在とこれから未来にかけてしばらくは誰からも殺されたくないです)


新しき世界

 

私大学の頃、第二外国語は一年目は韓国語を習ってて、その後もしばらくハングルを読むだけなら読めてたのにもうほとんど分からなくなっててちょっと悲しかったです。

それはさておき、冒頭から30分ほどは一生懸命人名と顔を一致させる作業に費やしました。

私はASDのせいか人の顔が覚えづらく、あまり韓国のエンタメに馴染みがないため人名を覚えるのにも苦労しました。

自分の頭のなかにある日本人で似た顔の人を探して、ペナルティーのヒデさんとガレッジセールのゴリさん(もしくは元俳優の某議員的な)が組の跡目争いをして、主人公であるアンジャッシュ渡部を面長にした感じの子がひたすら苦悩して、某議員の人に似たおっさんも出てきて、という感じで必死に追いかけました。

 

とはいえそれも最初だけ、どんどん物語に引きこまれ、中盤からクライマックスにかけては顔も名前もちゃんと覚えて手に汗握って鑑賞しました。

もうね、製作陣の「俺達これがかっこいいと思ってるんだよ、かっこいいよな、な!!」という熱意が伝わってくるようで、彼らの美意識がつめ込まれた画面の完成度は非常に高く快感さえ覚えるほどでした。

 

よくもあんなスーツの似合うすらっとした人たちを集められたものだなあと。

ため息すらでました。美しいスーツ姿の男たちで画面が埋め尽くされる快感。

鳥肌たちました。ただただものすっっっっっっっごくかっこよかった!


『新しき世界』予告編 - YouTube

以下、ネタバレとしては弱いですが一応畳みます。

 

 映画を見終わった後、ツイッターで#新世界0114のタグを辿って読んでいったら、「数ある潜入捜査官物の映画の主人公の中でもジャソンは仕事できないタイプ(だがそこがいい)」というようなツイートがあって笑ってしまいました。

確かに終盤になるまで主人公が映画の中でしてることといったら、兄貴分のチョン・チョンの面倒を見ることと、警察官としての上司カン課長につっかかっていくこと、そして両者の間で苦悩することくらいなんですよね。

 

色々な考察もしてあって、ジャソンがカン課長に刺客を差し向けて殺すのは「父殺し」の通過儀礼であり、それを経てやっとジャソンは大人になる、とあって、そういう視点から見ると確かに神話的な物語なのかもしれないと。

警察官としての父親がカン課長なら、ヤクザの世界での父親的な存在はチョンであり、そのチョン・チョンも、彼の情報をカン課長に渡し課長の手駒とすることで間接的に殺してしまう。

 

物語の大半、主人公のジャソンはヤクザを辞めたい、潜入捜査はもういやだ、とカン課長に懇願しているのですが、あれも思春期の子どもが親に我儘や理不尽を叩きつけて甘えてるみたいな感じなのかも。

チョン・チョンのライバル役であるジュングが「永遠の思春期」呼ばわりされていましたが、見方を変えればジャソンも「父殺し」を実行するまでは思春期の子どもだったんですよね。

とすると、ジャソンの父的存在であるカン課長、チョン・チョンの両者とも古くからの知り合いで浅からぬ付き合いのあったジュングは、大人になるというレースではむしろジャソンのライバルであって、ジュングはそのレースに負けてしまったと見ることもできる。

 で、チョン・チョンは自分の命を差し出すことで、ジャソンの勝利を後押ししたと見ることも。。。

 息子が成長し、偽物が本物になるために支払わければならなかったもののあまりの大きさに圧倒されました。。。

というかね、チョン・チョン兄貴の愛が重すぎる。。。

まっっっったく意味無いですけど、すごい、こんなの私耐えられない、多分あの場面で一緒に死ぬ、無理、と思いました。

 

彼の素性が分かった時点で警察としての彼よりも自分と6年間一緒にいた彼を信じたわけですよね。そこに賭けたんですよね。

彼の心を引き裂くべく彼以外の捜査官を彼の目の前で二人残酷な方法で殺す。

お前がいる世界はこんなに醜悪で、ヤクザであるチョン・チョンは残酷に楽しんで人を殺すことができる人種であることを目の当たりにさせる。

多分チョン・チョンはそれでもジャソンが死ぬほど苦悩しても彼の世界に踏みとどまるだろうことを分かっててやってる。

で、その上で自分の命を差し出してまで、彼の、チョン・チョンが生きてきた世界にジャソンをつなぎとめるんですよ。

ただ最後は自分で決断しろと優しく諭す。

そうやってジャソン自身で決断させる、チョン・チョンの側を選ばせることでジャソンの一生を縛る、彼の人生を絡めとる。

ジャソンの心に一生消えない傷を残し、幸せそうに死んでいく。

重い。重すぎる

 

話は横道に逸れますが、仮に、もし人をあやめなければならないとしたら私は絶対に嫌いな人憎んでいる人を手に掛けたくはないです。

そんなことをして自分の血で手を汚し、罪を被らなければならないのは我慢できません。

なので、もしそういうことを強いられたとしたら、本当に本当に心の底から愛する人を対象に選びます。

死ぬ間際の網膜に私の姿を焼き付けたいし、憎悪でもいいから最後に考えるのは私のことであって欲しい。

生まれる瞬間は見れなくても、事切れる様子は見ていたい。

これ逆でもいいんですよ。

相手が私を折に触れ思い出して自責の念に駆られたり罪の意識に苦悩してくれるのなら、一生そうやって覚えていてくれるなら私はそれで十分です。

(ええ、爽やかに病んでますよ!ただご安心ください、そういう愛の対象は今のところいません!)

なのでホビットでもそうだったけど、非業の死を遂げるにしても死ぬ間際に愛する人慕わしく想っている人を見て視界を浄化して死ねるのは幸せなことだよな、と。

 

そして最後に挟まれる6年前のチョン・チョンとの回想シーン。

若く、どこか垢抜けない二人。

チョン・チョンはお調子者に見えるところは変わらないものの、緊張しいで少し気弱。

あの彼がジャソンといた6年間の中で紛れも無くボスとして仰ぐに値する男に成長し、組の中でも切れ者として評価があがり、大きな仕事をこなし肝も座っている。

その変化の一番の要因って、何より屈託なく笑っていた強気な若いジャソンにいいところを見せたかったからなんだろうな、と思うともう映画の後にじわじわと萌えが広がっていって、それはまるで遅効性の毒のように私の心を痺れさせましたよ。。。

何アレ。。。萌の塊や。。。

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私はこういう映画が見たかったんだよーーーー!!と拳を握って叫びたくなりました。

映画のフロンティアは実は韓国にあったのかもしれない。

先に沼にはまった方々が様々なおすすめ映画をあげてくださっているので、少しずつ追いかけて見たいと思いました。。。